初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

相変わらず人混みで本堂までの道のりは遠い、人が増えてしまったが子供の時と違って押されてもこけたりよろめくことが少ないが自分達のせいで子供が怪我をしないように気を使いながら進まないといけないのだが今は気を使うよりさっきのことがどうしても気になる、頭の中がごちゃごちゃしていてなかなかまとまった考えが思い浮かばない。 それは孝介も憲一も同じだろう、おれたちが考える常識ではあり得ないことがあったのは間違いなく、それを気持ちよく受け止めることができない、こんな嬉しいことなのになぜ素直に喜べないのかとも思っていた。
そんなことを考えているうちに本堂についた、おれたちは三人ともぼんやり歩いていたらしくお賽銭を出すのを忘れていたので慌てておれはお賽銭をだしてお賽銭箱に放り投げて先ほどの祖母に会えたことの感謝といい出会いがありますようにとお願いした、憲一と孝介も祖母に会えたことの感謝は願ったがあとのことは教えてくれなかった、まああまり興味がないのでしつこく聞くのはやめることにした。そしてお賽銭箱から離れようとしたら少しお賽銭箱から離れたところに女の子が立っていた、周りには大人がいないようだ。