初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

憲一は本当に足が早い、俺たちは途中でついていくことができずにひき止めた。「おまえらだらしないぞ、こんな程度でへばってどうする。」といいながらまったく息切れもしていない、このときから憲一の身体能力はずば抜けていてリトルリーグや少年サッカーからスカウトが来ていたが遊びたいという理由で断っていたようだ。 おれと孝介は息を切らしながら休憩しようと同意を憲一に求めたが却下されて「歩くぞ」と言われて俺たちは仕方がなく歩いた。 そしてしばらくすると憲一は「あの住所の文字を見たことがあるんだ、多分もう少ししたらわかるとおもう」といいながら段々と歩くスピードが増してきたので俺たちは疲れていたがなんとかついていった。 またしばらくすると急に立ち止まった、着いたのかなと尋ねると憲一は「あの地図を見てくれ」とその地図があるところを指を指して言った。俺たちは地図を見てみると咲子ちゃんの住所らしきところが書いてあったのでこのあたりかと憲一にきいてみると「おれがあの住所をみたのはこの地図だ、あとはまかせた。」と思いもよらない答えが帰ってきた、場所を知っているのではなく場所を書いた地図がある場所を知っていただけらしい。