初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

「おばあちゃん、その話と咲子ちゃんとは関係があるの？」とおれは祖母に尋ねたら「関係はあるよ、その時の神様が咲子ちゃんを未来の時間に連れていったからね、でももうすぐ帰ってくるよ。」と祖母は答えた。俺たちはさすがにこんな話は信じられなかったのだが祖母が俺たちを慰めるために作ってくれた話かもしれなかったので俺は「わかったよ、無事に帰ってくるなら待ってるよ。」と言った、みんなも頷いた。
「さあ、暗くなったし、家に帰らないとね。」と祖母は俺たちをつれて憲一と孝介を家に送ってから二人で自分の家に帰った。 家に帰ると父親が疲れきった様子で玄関前に座っていた。「どこいったのかな？見つからないよ。」といいながらとりあえず晩御飯を食べるために部屋に向かった、俺たちもそれにつられるように部屋に向かった。
晩御飯中に父親は今日のことを話してくれた、誘拐なら犯人から接触があると思うのだが何もないらしく、どこかに閉じ込められたりしているところもなかった、本当に神隠しにあったみたいだとお手上げ状態のようだ。夜は警察のみ捜索をするようで捜索を切り上げてきたらしい。俺は祖母の話が本当ならいいのにと思った。