そして玄関で靴紐を結んで水筒に温かい烏龍茶をいれてもらって首に下げて玄関をでたらちょうど憲一と孝介に出くわした。
どうやら町中の人が探しているようだ、こんな事件はこんな田舎ではかなり珍しいみたいだ。
おれは憲一と孝介で咲子ちゃん捜索隊を設立し、捜索をはじめた。とりあえず神社に向かうことにした、犯人は現場にもどるからだ。(多分、刑事もののドラマをみて得た知識、そして勝手に誘拐事件にしている。) 神社に向かっているとあちらこちらで大人が咲子ちゃんを捜索している、思っていたよりこれはかなり大きい事件のようだ(まだ事件ときまったわけではない)。 そして神社についた、といっても俺たちも神社で探している人々に混じって神社の中の草木や周りを探すしかなかった。神社の神主さんや巫女さんもさがしている、本堂にはいないみたいで草木を捜索している。俺たち捜索隊はとりあえずなにか落ちてないかと本堂の周りを捜索したが何もなかった、手掛かりでさえ全く見つからなかった。まるで神隠しにあったようだ。俺たちは捜索を断念せざる得ない状況になった、これは警察ではないとダメだと子供の出る幕ではないと自分達の無力さを痛感した。