初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

父親から五円玉を渡された、憲一や孝介も渡して迷子の女の子にも渡した。祖母は孝介の妹に五円玉をわたしていた。そしてみんなで五円玉をお賽銭箱に投げ入れて孝介が真ん中にいたので鈴をならしてみんなで手を合わした。おれは目を瞑って心の中でどうか、隣の女の子と仲良くなれますようにと唱えるようにして祈った。そして目を開けるとちょっとボーッとした感じがしたが大丈夫なようだ、普段は寝ている時間だから少し眠たくもなってきた、多分 お参りが終わって人混みを抜けられると思ってほっとしたをだろうと思う。
そして父親が「この人混みの中をまた抜けないといけないね、みんな手を繋ごうか」と言われたからおれは憲一と孝介と手を繋いだ。 あれ?とおれは心の中で思った、あの女の子がいなくなっていた、周りを見渡してもいないし、親が見つかって走って親の元に行ったのだろうか? 父親はなぜか焦っていた、頻りに周りを探しながら叫んでいる。周りがざわついているから何て言っているのかわからない。女の子を探してるのかなでも女の子の名前が分からないのにどうして叫んでいるかと思ったが父親の声が聞こえた瞬間おれは驚いた、「おばあちゃんー。」と。