初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

ジュースを飲み終えて本堂に向かうことにした。本堂までは約百メートルくらいだとおもうがその道の端に出店が少ないが並んでいた。世間のいうお祭りほど出店は出てなく提灯もまばらにしか飾られてなかったけど俺にとってはまさにお祭りの雰囲気だった。おれは目をギラギラさせ、周りを見渡しながら本堂にむかった。本堂に近づく旅に人が増していき、本堂まで十メートルくらいになったとき人で溢れかえりなかなか前には進めない状態になった。少しずつ前に進むようになったが後ろからまた人がせまってきてまさに満員電車状態だ。おれは憲一と父親と手を繋いでいたのでその手だけは絶対はなさないようにしていた。祖母や孝介と孝介の妹もがんばって手を繋ぎながら人に押されながらも前に進んでいる。すると父親が「みんな大丈夫か」と叫んだのでみんなは大丈夫と声を掛け合って手を強く握った。おれは少しだけこんなにしんどいなら無理して頼んでまで来ることはなかったなっと思った。本堂まで三メートルほど近づいたところで「キャッ」と小さい声が聞こえて右肩辺りに体当たりされだ、おれは右肩の方を見てみると女の子が人混みに押されたらしく泣きそうな顔でおれに謝った。