初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

神社につくと人混みのすごさにおれは驚いた、この町にはこんなに人がいたんだと思うくらいに。父親が「はぐれないように手を繋いで本堂に行くぞ。」といったのでみんなは気を引き締めて本堂にむかった。まずは長い階段である、百段近くあるだろうか、上を見ると階段の終わりが見えないほど急な階段(現在のおれならなんとかみえるが登りはかなりきつい)で 十段のぼると平坦な道が三メートルほどあり、また十段ほど登ってまた平坦な道となっており、両端と真ん中には手を持つ棒がある。奥行きもなかなか長くて上りきったときにはみんな疲れて休憩したほどだ。現在のおれたちでも決して楽な階段ではなく、よく部活の階段ダッシュとして使っており、生徒の間では地獄の階段ダッシュとして今でも名を残すほどとてもきつい階段だ(憲一は中学と高校と毎日やっていたみたいであいつの足腰はこのダッシュで鍛えられたんだろう)。 父親があまりに疲れたのか、みんなにジュースを買ってきてくれた、みんなは嬉しそうに飲んでいた。しかも周りの人の大半が上りきったところで休憩するみたいで上手いこと売店でジュースが売っている。これはかなり儲かるシステムになっているようだ。