初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

それから俺は実家に帰って俺の両親には咲子ちゃんの本当のことを言わずに家に帰したと言った、そして俺は実家で仕事を探すことをやめて都会で頑張る事を両親に告げた、両親は何も言わずにうなずいた。そして祖母のお墓に行って咲子ちゃんとの事をすべて報告した。 孝介と憲一にもすべて話した、二人とも俺の事を心配してくれたけど、俺はまだ引きずるところがあったが、それを捨てることをせずにそのままの気持ちで立ち向かうことにした。 都会にもどり、正月休みが終わった、相変わらず、刺激のない毎日だったが、それは自分の気持ち次第だと気づいて、まずは妥協をすることをせずに何でも頑張ることにした、それが強くなるための最初の段階だ、仕事が終わると毎日10時を過ぎていた、疲れてはいたがそれよりもキツかったのは咲子ちゃんが傍にいないという寂しさが込み上げるようにして俺の心の中で満たされていった事だった。乗り越えなければいけなかったがそんな簡単な事ではなかった、仕事の帰りにカップルが俺の横を通りすぎる度に咲子ちゃんが生きていたらと思い、そして仲の良さそうな父子が横を通りすぎる度に、咲子ちゃんの思い出が心の中からよみがえってくる。