初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

お母さんとお父さんと一緒に家に帰ることにした、お巡りさんがついてきている、他の人はみんな帰っていったようだ。
家までは結構時間がかかるのでお母さんが私に質問をしてきた、「咲子、いったいどこに行っていたんだい、誰かと一緒だったの?」と聞かれたので私は「そうだよ、未来に行って成人した私の写真を見てきたんだよ、途中でお兄ちゃんが色々と協力してくれてすごく楽しくて別れるのが辛かったくらい良い旅をしてきたよ。」と言った、私の心に悲しみはもうほとんどなかった、もう会えないわけではない、また十数年後に会うことになるから、そしてお兄ちゃんと結婚するという新しい夢ができて今は希望に満ち溢れていた。
するとお父さんとお巡りさんが後ろで何かを話している、お母さんはそれを聞かれまいと私を引っ張るようにして早歩きをし始めていた、私は何か言ってはいけないことを言ったのかお母さんたちの顔色が険しく不安な顔をしているのが暗くて見えづらかったがわかった。 いつの間にか家に着いていた、周りを見ると暗かったが未来とは全然違っているように思えた、私は一昨日までよく見ていた景色だったが、何だかとても懐かしい感じがした。