初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

俺はまた目を閉じて深呼吸をした、そして咲子ちゃんを呼びながら咲子ちゃんのところに向かった。
咲子ちゃんは寒かったのか、震えている、今は冬だから夜は一段と寒くなっているはずだ、それなのにじっと待っていたのだ、咲子ちゃんは根気強いからできたんだろう、普通なら寒くて走り回っていたりするものだ。
咲子ちゃんが俺に「大人になった私はいなかった?」と聞かれた、俺はあふれでそうな涙をこらえて震える声をできるだけ震えないように咲子ちゃんに「うん、留学し…、しているらしい、だから成人式の写真を借りてきたよ。」と言ったが声が震えていた、咲子ちゃんは「声が震えてるの、寒いの?」と聞かれたので俺は頷いた、咲子ちゃんが「留学ってどこにいったの?」と聞かれたので俺は適当に「くわしくは聞いてないけどアメリカらしいよ。」と言った、なんとかごまかした、咲子ちゃんが俺に「写真を見せてくれる?でも、もしかしたら写真をみたら消えちゃうかもしれないから今、言っておくね、ここまで助けてくれてありがとう、私は絶対にお兄ちゃんを忘れないよ、大好きなままでね。また会う日まで浮気しないでね。」と涙が出ていたが笑顔を俺に向けて言った。