初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

咲子ちゃんがいる公園がみえてきた、俺はまだ落ち着いていなかった、公園の入り口で止まって一呼吸するために目を閉じて深呼吸をした、とりあえず話せるようになった気がする、声が出てきた、これで話をする事ができる。 俺は公園の入口に入った、一歩一歩の足取りが重い、緊張と不安そして悲しみで俺の足が固まっていくようだ、でも進まなければならない、咲子ちゃんの願い事を叶えなければならない、絶望的な未来があったとしても咲子ちゃんには強く後悔をしないように生きてほしい、俺が今できることを精一杯するしかなかった。
結構広い公園だった、入り口だけ見ると狭そうだったのにジャングルジムやブランコもあり、滑り台がかなり大きい、山を滑り落ちるような構造をしている、真ん中は何もなく、ただ丸く広いだけだ、野球をすることもできるし、サッカーもゴールをなんとかすればできそうなくらい広い、芝生もあってゆっくりとできそうだ、ここなら子供なら不満もなく楽しめるだろう。 広い広場の端にはベンチがある、丸を描くようにいくつか並べられているようだ、その一つに座っている人がいた、咲子ちゃんだ、下を向いて座って俺が来るのを待っているようだ。