初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

俺は立花さんに咲子さんの成人式の写真を貸してもらって、写真を見てみると二人の女性が写っている、どちらが咲子さんか、すぐにわかった、咲子ちゃんの面影どころか、ほとんど変わっていない、咲子ちゃん自身がかわいかったので顔の頬だけ少し痩せていたが、成人してさらにかわいくなったともいえるほどだ、着物も似合っていて化粧も薄い感じで清楚で純粋そうな雰囲気を出している、隣にいるのも女性だったが誰かわからない、立花さんに聞いてみたら智子ちゃんらしくこちらもなかなかの美人だ。
立花さんが俺に「その写真は咲子さんがあなたと咲子ちゃんに見せるために二人で写したそうです、咲子ちゃんの願い事のわがままも叶えるために智子ちゃんがいないときにも写真だけでも見せれるようにと言ってました。」と言った、泣き止んだらしく声も震えてなかった。
俺は咲子さんが亡くなった事の悲しみはまだ癒されないが俺の事を覚えてくれたことが嬉しかった、十数年、経っているのに忘れていなかったのだ。立花さんが俺に「咲子さんがいつも言っていた、あなたと結婚するために綺麗でしっかりした女性になるんだとがんばっていました。」と言ったので俺は泣いた。