初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

すると立花さんは「えっ、ちがいます。」と声を震わせながら言って泣き出してしまった、俺は失礼な事だったんだと思い、「すいません、悪いことを聞いてしまいました。」と言って謝ったら立花さんは「いえ、ちがいます、亡くなられたのは咲子さんの両親ではありません。」と言ったので俺は「ちがうんですか?それではいったい誰がなくなったんですか、咲子さんのおばあさんですか?」と言ったら立花さんは「ショックなことを言いますのでよく聞いてください、できれば口に出したくないのです、まだ私も整理がついてませんから。」と言ったので俺は「わかりました、お願いします。」と言って唾を飲み込んだ、なぜか緊張で身体中に力が入ってしまう、俺たちの周りの雰囲気も緊張が高まっていくような感じだ、そして立花さんが俺に「亡くなったのは咲子さんです、大晦日の夜に病気でなくなりました。」と言ってまた涙が出てきたようで顔に手をあてて涙をぬぐいだ、俺の頭の中で何度もその言葉が響き渡った、ショックのあまりに声が出ない、体が動かない、力が入らない、何も考えられなくなってしまった。 まさかそんなことがあるはずがない、そんな事は全く想像できなかった。