初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

角を曲がると左側に家がずらりと揃っていた、十軒ほどだろうか、数えるのに苦労しそうだ。 一つ一つデザインが違うが小さい庭があり駐車場もある、二階建てでどちらかといえば綺麗で新しい家が多い、玄関からドアまで階段がある。 俺は一軒ずつ数えていった、そして五軒目の家の玄関の標識をみてみると渡と書いてあったのでほぼ間違いないだろう、家をみてみると周りより少し大きい気がする玄関の門からドアまでまっすぐの四段くらいの階段があり、隣には車がある、駐車場だろう、車はセダンだが、なかなか高そうな車だ、反対側には庭がある、芝は整っていて家の2階ぐらいの高さの木が聳え立っている、家は二階建てで奥行きが広そうに見える、築年数は経っていそうだが壁や屋根が綺麗で汚れや壁が欠けているところもないようにみえる、咲子ちゃんは当初の予想通り裕福な家庭の育ちのようだ、家がそれを強調させている。 家に明かりがついているので留守ではなさそうである、俺はどうやって大人になった咲子ちゃんを呼び出そうかまだ迷っていた、でも公園で咲子ちゃんが待っているのであまり悩んでもいられない、どうにかなるだろうと思い、チャイムを押そうとした。