初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

バス亭の前で周りを見ると民家ばかりで物静かでいい所そうな雰囲気がでている、とても平和そうな町のようだ。 咲子ちゃんはここから実家までの道のりを知っているようだ、あと数分で着くらしい。
俺は気にかかることがあった、いきなり咲子ちゃんを連れていけば咲子ちゃんの両親が混乱するかもしれない、それは咲子ちゃんの両親といえども子供のままの咲子ちゃんをみてしまうからだ、その実家には大人になった咲子ちゃんがいるからわけがわからなくなるだろう。
俺は咲子ちゃんに「咲子ちゃん、実家についたら俺に教えてね、いきなり咲子ちゃんが尋ねたらビックリするから、俺が先に咲子ちゃんの実家を訪ねるよ、いいかな？」と言ったら咲子ちゃんは「そうだね、お母さんはあわてんぼうさんだから事情を話すのが苦労しそうだもんね。」と言って少し笑みがこぼれていた。 俺は咲子ちゃんの両親にどう説明しようか困っていた、咲子ちゃんの事を話すか、それとも大人になった咲子ちゃん自身を連れてくるかと二つの選択肢がある、大人になった咲子ちゃんが実家に訪ねたときに出てきてくれれば別に大きい問題はないし、事がうまく運ぶのだが、どうすればいいだろう。