俺は咲子ちゃんに「あともう少しで願い事が叶うと思う、そうなれば咲子ちゃんは俺と長い間、会えなくなるから寂しくなるのはわかるよ、俺は大人なった咲子ちゃんと会うことができても今、ここにいる咲子ちゃんにはもう会えないからね、こんなことを言ったらおかしいと思うかもしれないけど俺は今ここにいる咲子ちゃんともっとゆっくりと過ごしたかった、それができなくなると思えば寂しく思う。」と言ったら咲子ちゃんは「私はお兄ちゃんにまた逢えるけどお兄ちゃんは大人なった私しか会えないから私より寂しいのかもしれない、やっぱりこのまま一緒にいたい。」と言ったので俺は「それはダメだよ、咲子ちゃんに会えなくなるのは寂しいけどやっぱり、おかあさんとおとうさんやおじいちゃん、何よりも智子ちゃんが悲しい思いをしてしまうよ、俺のことより家族や幼なじみを心配しないとだめだよ。俺は優しい咲子ちゃんのままでいてくれたら大人になっても心が変わらないからそれだけで嬉しいよ。」と言ったら咲子ちゃんは「うん、わがままいってごめんなさい、お兄ちゃんに再び会うまでやさしい私でいるように頑張るよ。」と言ったので俺は頷いて咲子ちゃんに微笑んだ。
