ハンバーガーを途中で交換して食べていると咲子ちゃんが少し悲しそうな顔をしていた、俺は咲子ちゃんに「あまり美味しくないの?」と聞いたら咲子ちゃんは「美味しいよ、ただ、これを食べたら実家に行って大人の私をみて過去に戻ったゃうんだね、最初は早く大人なった自分をみて過去に戻ろうと思っていたんだけど、もうすぐできると思うと少し寂しくなってきたよ、もう少し未来でお兄ちゃんとデートがしたかったなと思っていたんだ、お兄ちゃんとはまた逢えるけどやっぱりさよならするのが辛くなってきた。」と言ってハンバーガーを食べるのをやめてしまった。 俺は咲子ちゃんの気持ちがよくわかった、確かにこの旅の目的を達成はしたいけど達成すれば咲子ちゃんとは俺は下手をするとまったく別れる時間は少ないかもしれない、俺も大人になった咲子ちゃんを見るわけであって寂しさはあっても咲子ちゃんほどではない、今の咲子ちゃんは大好きだが一生、逢えなくなるわけではないからだ。しかし咲子ちゃんはこれから十数年経たないと俺に会えないのだから、寂しさは俺の比ではない、十数年の間に俺と逢ったとしても今の俺でないかぎり話があわなく、寂しい思いをするだけだ。
