初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

根本的な性格が変わったわけではないが、確実にいえることは好きな人と一緒にいるということがこんなにも幸せだとは思わなかった、そのためか、自分自身が誰に対しても少し優しくできそうな気がする、仕事や嫌なことでも今は何でも乗り越えられそうに思えてきた、決して前向きの性格ではないが今の俺はまちがいなく前を向いている、咲子ちゃんという女性が俺に癒しと優しさを与えてくれたんだと思う、まだゴールというわけではないが俺はこの旅をしてよかったと思っている、もう二度と味わうことない衝撃と初恋が実ったという達成感が、俺を少しだけ強くしてくれたようだ。 ハンバーガーを食べながら咲子ちゃんは口のまわりにソースをたくさんつけていたのでテーブルにあった紙フキンでぬぐってあげた、俺はまるで自分の子供と一緒にハンバーガーをたべているような錯覚に陥る、もちろん、俺に子供はいないが俺が自分の子供とハンバーガーを食べてみたいという夢があったので、相手は咲子ちゃんで自分の子供ではないが夢が叶ったような感じがしてとても幸せだ、しかしこの事を咲子ちゃんに話せば自分が子供扱いされたと思って怒ってしまいそうなので黙っておくことにした。