初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

警官は困り果てていた、まずは咲子ちゃんを説得したいのだろう、そう思った俺は咲子ちゃんに「咲子ちゃん、残念だけどここでさよならだよ、俺は捕まるけど悪いことしてないからすぐにわかってくれると思う。でも咲子ちゃんは一刻も早く咲子ちゃんの願い事を叶えないといけないから、実家までこの人たちに連れていってもらいなさい、こんな別れ方は辛いけどまた十数年後に会えるからね。」と説得したが咲子ちゃんは「そんなのいやだ、私は願い事よりお兄ちゃんと一緒にいたいよ、過去に戻りたくないよ、ずっと一緒に暮らそうよ。」と言った、俺は心の底から嬉しかった、まだ2日も経っていないのにこんなに俺のことを思ってくれているとは思わなかった。俺だけではない、咲子ちゃんも俺と同じで、ずっと一緒にいたいんだ、過去に戻ることより一緒にいることを望んでいるんだ。俺にはその気持ちだけで十分だ、俺は咲子ちゃんに「僕もできたらずっと一緒にいたいけどそんなことしたら咲子ちゃんの両親、おじいちゃん、咲子ちゃんの友達が悲しい思いをすることになる。もう会えないわけではない、また会えるからね。」と言った、咲子ちゃんは納得したように大人しくなった。