初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

探さないといけないが、どこにいるのかまったく検討がつかない、仕方がないので適当に探すしかない、俺は焦りを隠せずにいた、このまま事故でも巻き込まれたらどうしていいかわからない、早く見つけなければならない。
俺は走りながら咲子ちゃんの名前を呼んで探していた、しかし見つからない、トイレや新幹線のホームやコンビニ、そして店を一つ一つ聞き回ったが見つからない、いったいどこに隠れたんだろうか、もしかして誰かに拐われたのだろうか、事故に巻き込まれたかもしれない、交番に言ってみようと思ったが、どう言えばいいかわからない、俺は咲子ちゃんの父親でなければ兄でもない、周りから見れば他人である、タイムスリップしてきた女の子なんですと言えるわけもない、交番にいけば怪しまれるかもしれない、俺が誘拐犯にさせられそうだ、できるだけ避けたかったが咲子ちゃんがそこにいないとはいえないし、他に手がないので行くしかない。 走り疲れて汗をかきながら少し休んで、作戦を練ってから交番に行こうとしたら、後ろから俺の肩を叩きながら「そうちゃん」と呼ぶ声が聞こえたので、振り向くと俺は自分の目を疑ってしまった、なんと舞ちゃんだった。