「その少女は二人のおかげで、元気になりましたとさ]
あたしの話が終わり、ふと彩人を見ると目を瞑っていた。
もしかして寝た!?嘘でしょ!?
「彩人?」
「その女の子は」
「ん?」
「その女の子は弟に会ったの?」
「会ってないよ。これからも会わない」
会って謝りたい。会いたい。でも会えない
会ったらいけない。そんな資格はない。
「そっか」
「うん」
「あと、その女の子は今は幸せ?」
「どうだろ?今が幸せとは言えない。幸せが、愛がどんなものか
分からないと思うんだ」
そう、愛が分からない。家族が分からない。何が幸せか分からない。
いつか分かる時が来るのだろうか?
「いつか、分かる時が来るよ。俺たちが教えてやる」
その言葉にびっくりした。
こんなあたしでも誰かから愛されていいのだろうか?
愛を知りたい。でも怖い。そんな矛盾が交差する
「嫌だって言っても教えてやる」
「拒否権はないのか…」
「今まで苦しいことから耐えて来たんだ。なら今、お前は幸せに
なっても罰は当たらないと思うぞ」
幸せになってもいい。この言葉にほんの少し救われた
「ありがと」
彩人に話してよかった

