ついにこの日が来てしまった。
「真面目に来てるあたしって偉いと思う」
昴には会いたくない。けど、行かないと爺ちゃんが怖い
「昴に会うのと、爺ちゃんに怒られるのどっちか選べって言われたら、昴に会う方がいいに決まってる」
まぁ、来たのはいいけど理事長室がどこにあるか分からない
「広すぎ…」
さっそく迷子ですよ。
「仕方ない、昴に電話しますか」
一応昴の番号は知ってる。ただ電話すると長くなるからしたくないだけ
プルル♪プ…
「もっしもーし!蓮ちゃん?まだ来ないの?俺待ちくたびれたよ~早く蓮ちゃんに会いたいよ~今ど「うるさい、黙れ、帰るぞ」すみません」
電話するんじゃなかった。
「で、今どこにいるの?」
「理事長室が分からなくて迷子になった」
「ああ、なるほどね!無駄に広いからな。この学校は!で、目印はないのか?」
辺りを見渡すと、窓の外に大きな松の木があった。その松の木はこの場所からしか見えないようになってる
「でっかい松の木があるぞ」
「松の木があるなら、その反対側を見てみろ。理事長室があるぞ」
「いや、変な事が書かれてるプレートが付けられてるドアしかないぞ」
「そこが理事長室だよ」
「……は?」
あたしは迷子ではなく変なプレートに惑わされていただけだった

