「おま!何でそう言う大事なことを先に言わないんだよ!!」

「秋!陽介ほんとに来ねぇのか?!」

「ああ」

「やべぇ、まじでやべぇ」

「どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ」

どうしよ、湊が同じ言葉をずっと繰り返してる

てか、

「ねぇ、結局何があるわけ?」

「だから!来週テストがあんだよ!」

「……で?」

「補習があるし!その補習でもダメだったら夏休みほとんどが、夏休みじゃなくなるんだよ!」

「ああ、なるほどね」

だから、南と湊が焦ってるのか

昴も鬼だな

「どうすりゃいいんだよ…」

「どうしよ、どうしよ、どうしよ、どうしよ」

湊がまだ同じ言葉を繰り返してる。まじで心配だぞ?

「あたしが教えようか?」

「あ?」

「え?!」

南何だその目は。

「てめぇなんかに教えてもらうと逆に点数落ちるわ!」

ピクッ!

あたしの口角がひきつる。
こいつ、言ってくれるね?

「ふーん。じゃあ、あたしより点数高くとる自信あるんだ?」

「あたりめーだ!」

「ならもし、あたしより点数低かったら、あたしがみっちり補習まで勉強教えてあげる」

「俺が点数高かったら何すんだよ?」

「何でも言うこと聞いてあげる」