「ただいまー」
……
いつもなら返事がかえってくるのに、今日はかえってこない
「母さん?いないのか?」
買い物にでも出掛けたのだろうか
とりあえず、自分の部屋に行き荷物を置く
部屋着に着替えて下に降りる
リビングの扉を開けて見渡してみても、やっぱり母さんはいなかった
「やっぱり買い物か?」
ふとテーブルに目がいった
テーブルの上には紙と通帳が置いてあった
その紙を手に取り見るとそれは手紙だった
「え…」
手紙の内容は予想していなかった
湊へ
ごめんなさい。通帳のお金は全部あなたのものです
あなたを一人にしてごめんなさい。
さようなら。
母さんより
また、一人大切な人が自分のもとからいなくなった。
俺は一人になってしまった
目の前が真っ暗になってしまった
そして改めて思い知った
人は人を裏切る

