「何何!」
海翔があたしから離れる
「ほら見てみろ」
海翔が自ら切った腕を見せてきた。その腕にはどこにも切られた痕はなく、きれいな海翔の腕だった
「へ?確かに左腕だったよね?もしかしてあたしが治したの?」
「そういう事。たぶん今はそこまで酷い怪我じゃなかったから、青い目になるのに時間がかかったけど、ほんとに酷い怪我だったら、無意識の内に青い目になってる」
へぇー、そんな力があたしにはあるのか。
「じゃあ、他の力も無意識に青い目になるの?」
「いや、ならねぇ。なるのは治癒と
破壊だけだ」
破壊。ほんとにこの力だけは気をつけないと、地球全てを壊すことになる
「破壊はお前が暴走しない限り大丈夫だ」
「暴走って?」
「我を忘れる」
昴の低い声があたしの耳に響いた
「一応止める術はあるけど限られた人だけだ」
「それは誰?」
「分からん。それを決めるのはお前だ」
あたしを止めてくれる人を選ぶのはあたし自身
「それより!海翔!さりげなく蓮に抱きしめさせるな!」
「うるせぇな。仕方ないだろ?治癒力を使うには抱きしめるしかないんだから」
「キッー!ムカつく!」
あたしは巻き込まれたくないから理事長室をあとにした

