「まさか、本当に『登龍一家』のお嬢だとはな……」


ボソッと龍大が呟いた。


「今日は麗華と龍大くんの顔合わせなんだけど、それは知ってるわよね?」


とママ。


「はい、まぁ。俺たち、許嫁なんですよね?」

少しダルそうに言う龍大。

それを見逃さなかったママは、

「イヤかしら?」

ポーカーフェイスで言った。