ザッ、ザッ、ザッ


誰かが近づいてくる。


この足音は……


「うちの娘になんか用ですか?」

『ママ!』

なんとなんとママでした!

「こ、これは、華姐さん」



「大前組の若頭代理さんよ、極道もんなら極道もんらしくしんさい。極道もんがデカイ態度取るなんて、同じ極道の世界に生きる人間として恥ずかしい。」

「はい、姐さん。」

「あんたは、極道をナメてはるんですか?」