「借りにも極道の人間にそんなタメ口聞いていいと思ってるの?」

え?

この女何を言ってんの?

『さっき、お会いしましたよ?』

ほとんど棒読みで返した。

その時に目で和彦に合図をした。

"学校から出ろ"

と。

それに気付いたのか、和彦に続いて皆があたしから距離を取る。

てか、出ろって合図したのに、下がっただけじゃん!

と一人で彼らに突っ込んでいた。

「さっき?あれ?会ったかしら」

『とぼけてんだかしんねぇけどよぉ。大前組の人間だろ?』

「えぇ。」

『で?なんか用?先に言っとくけど、あたし、『登龍一家』の若頭に就任した神藤麗華』

その瞬間、

マズイ!

ヤバい奴に声掛けた!!

って顔したぞ。この女。