裏庭で皆思い思いに過ごした。
学校祭が終わりになる頃、立入禁止区域から出て門の方に向かう。
こんな大人数で歩いてると目立つ訳で……
イケメン四人衆は手を振ってくる子たちに振り返してる。
そんな大人数に向かって一人の女が歩いて来る。
「清水玲子……」咲
「ちげーだろ笑。大前さんだろ。」和彦
「なんか、俺らに向かって歩いて来てね?」咲
話噛み合ってねぇよって皆が思ったはずだ。
「何の用だ?」春
『まぁいい。あたしたちも歩く』
関係ないだろうと思い門を目指す。
案の定彼女は私達の前で立ち止まった。
「どうも。」
先に口を開いたのは、大前の妻だ。
『どうも。帰りたいんだ。どいてくれ』
要件だけを言って去ろうとした
「ふっ」
この女、鼻で笑いやがった。
上等じゃねぇの。
『人の話聞いてんのか?』
そう言うと眉間に皺を寄せる女。