私は理科室に向う為廊下を歩いていた。途中音楽準備室の前を通れば誰かの話し声が聞こえる。その声は紛れもなく私の好きな翔君だった。

「何してるんだろ?」

そっと準備室のドアの隙間から中を覗き込めば翔君は誰かを抱きしめていた。
好きな人が違う人を抱きしめて居るだけでも辛いのに次の瞬間私は手に持っていた荷物を落とした。

「好きだっていい加減分かれよ悠莉亜」
「信用出来るか。。。。ばーか」

相手の女が翔君の頬を撫でながら不敵な笑みを見せれば翔君はその女を押し倒した。
嫌だ。。。。翔君があんな女に取られるなんて。。。。あ。。。。そっかあの女から奪えばいいんだ?そうだよね?覚悟しなさい増村悠莉亜。