「みんな、ちゅーもーくー。」

なんだ?

「あそこにいる金子 りりなってこはー」

あたしじゃないか!!

「中学校のときーイジメられてたんだよー。」

、、、

高木。
最低。


死んでしまえ。


みんなは

(えー。やっぱり?
そーゆー雰囲気でてた。)

(暗そうだしね。)


はぁ。私の高校デビューがぁぁ。


絶望を抱えながら
机に顔をふせてると


チョンチョンと
肩を触られた。


顔を上げるとごっつイケメンが!!


すると
いきなり立たされて
手を引っ張られ
連れてこられたのは屋上。


はぁ。
こんなイケメンでもいじめをするのか。

だってハサミ持っとるやん。
これで髪じょりーってきられるやん。
最悪やわ。



すると近づいてきて
私の後ろに回った。


うん。自分でも分かる
私、震えてる。
思った以上にいじめって
ダメージでかいよね。


するとそのイケメンは


「ハハッ」

と笑ったのだ。


情緒不安定かっ!

え?何?は?


「俺のこと覚えてる? 」


は?

「新しいいじめですか?」

「えっ。違うよ!!(笑)」

でも確かにどっかで見たことある。


「松本 祐太。」







「ぬお!!思い出した!!」

小学校のころ唯一私を
いじめなかった子!!


私の初恋の相手。


でも中学なって転校しちゃったんだよね。



「中学でも、イジメられてたんだ。」
祐太くんは悲しそうな顔で言った。


「うん、高校ではあいつと離れられると
思ったのになー。」


「辛いことがあったら俺の所にこいよ。
6組だからさ、俺」

同じクラスじゃないんだ。

まじで、ぼっちか。