勿論小さかった俺だってこれはやばいと思った。

だから、まだ小さいなりに愛夏を背負って歩いた。




『どこに行っていたの』




家に帰って待っていたのは物凄く怒った俺の母親だった。


愛夏を連れ出した俺をめちゃくちゃ怒っていて。


後ろに背負っている愛夏を見て、悲鳴を上げていた。



愛夏はその後入院する羽目になり、"何て事をしたの"と母親に叩かれながら怒られたのは覚えている。