まあ、幼なじみだし。


おばさん……
……愛夏のお母さんも気にしてないんだろう。


うちの母親も不在だってのに。




「悠はスポーツ万能だし、勉強は出来るし羨ましいな~……」




愛夏が呟く。

急にそんなことを言い出して凄くびっくりした。




「そんなことねーって」

「私なんか勉強もスポーツもだめだめでさ……」

「そんなん入退院繰り返してるし体弱いんだから仕方ねえだろ、愛夏の場合」




昔は家の母親とおばさんがいない日に外ではしゃぎ回った時が一回だけあった。



だけど、家から5分くらいで着く公園に着いた途端愛夏が倒れてしまった。