走って走って、ひたすらに走る。 先生には無断だけどそんなこと言ってる暇なんてなかった。 だらり、とすっかり力が抜けている愛夏の腕を見てつい呟く。 「もう少し我慢しろよな、 ……強いんだろ? 愛夏は」 俺達が小さい時に愛夏が言っていたことをふと思い出したから。