「……ママ、また行っちゃった……」 寂しそうにつぶやく。 愛夏のお母さんはとても忙しい仕事に就いているらしい。 「まあなー、仕方ねぇよ。 忙しいからな」 本当は泣き出しそうなくらい寂しいんだと思う。 「ねえ悠くん」 「何だ?」 「悠くんは愛夏のこと好き?」 急に聞いてくる愛夏。 「うん、好き」 「じゃあ将来結婚しよーねっ?」 「……いいよ」 愛夏になら、こう返事してもいいような気がした。