ただいま、と家のドアを開けてから自分の部屋に入るまで心臓が暴れていた。 そして、スポーツバッグをバサっと床に放り投げて自分も床に倒れ込む。 「あー……」 冷たい床で頭が冷やされて、さっきよりもちょっと楽になった。 「振られた……のか?」 良く分からない。 自分が言ったあれは告白だったのか。 愛夏が言ったあれは嫌だという意志だったのかも。 『離して』 頭の中にガンガン響いてるこの言葉。 さっきからずっと離れない。