「…もう、大丈夫。」
「おぉ、良かった良かった。」
しばらく泣き続けた私は、目も鼻も真っ赤にしたころ泣き止んだ。
ひどい顔になってるぞって、亮ちゃんが鏡を見せてくれた。
鏡に写る顔は、本当にひどかった。
「ぶっさいくだな、泣きすぎだ。」
子供みたいに悪戯に笑う亮ちゃん。
「っ、…うるさいな、変な夢見ちゃったの!」
思わずまた泣きそうになるけど、堪えて笑う。
「うし、じゃあ夕飯食いに行くか!母さん、今日はシチューだってよ。」
「うん…。」
私の手を引いて一階へ降りていく亮ちゃん。
久しぶりに見る、亮ちゃんの背中。
大きくて、暖かくて、男らしい。
