「……真優先輩は愛されてますね」

学校を出た瞬間、モカちゃんはいきなりそんなことを言い出した。

「えっ…?」

「いいですね。満足ですか?彼方先輩を私から奪い取って」

突如…あたしに向けられるモカちゃんの氷みたいに冷たい目。

「彼方先輩はモカちゃんのモノじゃないよ?」

「私に振り向かない男なんて、いませんけど。彼方先輩は真優先輩が好きってそう…言いたいんですか?」

自分より下の者を見下すような目をあたしにモカちゃんが向ける。

「そうは言ってないけど…」

「じゃあ、何ですか?はっきり言って下さい!真優先輩はどう思ってるんですか?」

あたしは……