星香ちゃんとの話し合い?になにも言い返せず敗北した私。
あれからというもの、星香ちゃんのアタックがすごい。
それはそれは、ものすごい。
「佳人っ!」
水沢くんと裏門に待っていてくれた車に乗ると、中には橘さんと星香ちゃんが乗っていて。
「はやく星香のとなり乗って!」
「……星香、ひっぱりすぎ」
私はというと、星香ちゃんに圧倒されてなにもできないままだ。
水沢くんも、もうすこしその……拒んだりとか、してもいいんじゃ。
……ハッ。
私ってばまた、こんなこと思って。
相変わらずモヤモヤしたままだし、そのモヤモヤがなんなのかも分からないし……。
「柚子様」
「は、はいっ」