――ガチャ
「父さん、言ってたのってこれ? ……って、キミなんで泣いてるの」
「えっ!?」
少し目に溜まった涙をぬぐっているとそこで水沢くん登場。
瞬殺で泣いているのがバレてしまった。
お父さんに頼まれて持ってきた分厚い本を、お父さんに渡し、私の顔を覗き込む。
さ、さっきので今のこの状況……っ。
水沢くんの顔が直視できない。
「な、ナンデモナイデス」
明らかに"なにかありました"ということが分かるような返事しか返せず。
「それでなにもないとかよく言えるね。1秒以内に言って」
「いや! ほ、ほんとーーーになんでもないの!」
「ウソ。言わなきゃキミのとんでもないヒミツ暴露する」
「み、水沢くん、私のヒミツなんて知るわけないって前に言ってたし騙されません……!」
「チッ」
し、舌打ち……!


