キミの主導権、僕のもの





水沢くんのお母さんもものすごく美人だし、お父さんもこんなにイケメン。




おそるべし、美形家族……。




「そういえば、佳人と野上さんはどうやって恋人になったんだい?」



「へ?」



なんて思っていると水沢くんのお父さんからそんな質問が。




急に問われてなんて答えたらいいか分からずにいると、となりの水沢くんがひと言。




「野上さん、僕の召使いだったんだ」




爆弾を落としてきた。




……ちょ、ちょっと水沢くん!?




め、召使いって……っ。




まさかそんな素直に言うと思わなくて、混乱が隠せない。




水沢くんを見るとニコッと笑っている。




全然、悪気なんてない顔だ。




でも絶対お父さん、なに言ってるんだ、とか思ってるよ……!!