キミの主導権、僕のもの





……本当に水沢くんのお父さん?




なんて、失礼なことまで考えてしまうほどだった。





「今日は急に会いたいなんて言ってごめんね。今、紅茶入れてもらうから座って座って」



「え、あ、はい……っ」




水沢くんのお父さんがテーブルのほうへ促し、私は流されるまま椅子に腰かけた。




そして私のとなりに水沢くん、私の向かいに水沢くんのお父さんが座る。




しばらくするとお手伝いさんが3人分の紅茶と、私が買ってきたケーキが用意された。




いただきます、と言って紅茶を口に運ぶ。




そしてチラリと水沢くんのお父さんを盗み見る。





……本当にかっこいい人だなぁ。




と、改めて実感。