「～～っ水沢くんっ。い、いきなりなんで……」
「これくらいしてもバチは当たんないでしょ。ていうか、もう寝なよ」
「いやいや……」
急に「寝なよ」って言われても……。
そんなこと言われてすぐに寝るモードに入れるわけなくて。
無理だよ、と言おうとするとまたもや水沢くんの手が私の頭をやさしく撫ではじめる。
「ほら、このまま頭撫でててあげるから」
それに加えて、水沢くんの声までもがやさしくて。
なにも言い返せずにしばらくそのまま頭を撫で続けられていると、心地よくなってきてしまい……。
どうしよう。
さっきまで寝れるわけない、って思ってたのに。
眠くなってきちゃった……。
だんだんと瞼が重くなっていって、なにも考えられなくなっていく。
