キミの主導権、僕のもの





それは水沢くんの親切心だったらしい。




さすがに髪ぬれたままでは寝ないんだけどな……。




「あーあ。せっかく触るのガマンしてたのに」




キミのせいだよ、と言いながら背中に回された腕が一瞬ゆるんで。




水沢くんはベッドサイドのオレンジ色の灯りをつけた。




そこでようやく、水沢くんの顔をみることができた。




「キミ、安心した顔してるけど、この状況で僕に襲われるとか考えてないわけ?」



「へ!?」




お、おそ……っ。




急にそんな単語がでてきて、思わず大きな声がでてしまう。




お、おお襲うって。




そ、そのつまり……大人なこと、をするってことだよね……?




そんなこと、か、考えてもなかった。




ど、どうしよう。




私、そういうことよく知らないし……。




ダメだ、頭がクラクラしてきた。