キミの主導権、僕のもの




意を決して、起き上がる。




「み、水沢くん……起きてる?」




勇気をだして声をだしたけど、その声は震えてしまって。




て、手まで震えてきた……。




でも、「どうかした?」という水沢くんの声をきいて、すこしだけ震えがおさまる。




「あ、の……」




いざとなるとなんて言ったらいいのかわからなくなる。




お、落ち着け。




いっかい深呼吸しよう。




バクバク鳴る心臓をすこしでも落ち着かせるために深呼吸して。




「私、まだ寝たくなくて。水沢くんと話したいし、それに……水沢くんの様子がすこしちがうのも……」




気になって、と言いかけたところで水沢くんの口から「ハァ」とため息がこぼれた。




部屋は暗いから水沢くんがどんな顔をしているのか分からないけど。




きっと、呆れた……めんどくさい、って顔してる。