キミの主導権、僕のもの




お風呂に入って緊張もだいぶ和らいだ。




今は水沢くんがお風呂に入っていて、ひとりの空間が緊張をさらに緩和させてくれた。




べつに寝るだけだし、緊張することはない。




平常心、平常心。




そう自分に言い聞かせる。




……あ、お母さんからメッセージ返ってきてる。




まだ濡れた髪をタオルで拭きながらメッセージを確認する。




『了解! お友だちの家族に迷惑をかけないようにね』と返信が来ていて。




嘘をついたことに少し罪悪感を感じながらも、『うん! わかってるよ!』とメッセージを返してスマホをテーブルの上に置いた。




「ちょっと、髪全然かわいてないじゃん」



「わっ」




ふぅ、とひと呼吸おいたところで急に後ろから声がして驚いてしまう。




ふり返ると、そこにはドライヤーを手にした水沢くんがいて。