それからあっというまに時間は過ぎて。
水族館内のかわいいレストランで夕食をすませた私たちは、帰るため駅の方向へと向かっていた。
あのクリームパスタ、おいしかったなぁ。
お皿とか、魚の模様でかわいかったし。
水族館を満喫して満足した私は、自然とそれがにじみ出ていたようで。
「楽しそうだね」
水沢くんにも楽しいことが伝わってたみたい。
「うんっ」
素直にうなずくと、水沢くんは一瞬驚いたように目をぱちぱちさせて。
「また来ようか。水族館」
そのあと、クスッと笑いながらそう言ってくれた。
私はその言葉に深くうなずいた。
水族館だけじゃなくて、もっといろいろなところに水沢くんと行きたいな。
なんて思いながら歩いていると、あっというまに駅に到着する。
駅について私たちは、その人の多さに驚きをかくせなかった。
な、なにこの人のおおさ……。
あまりの多さに私も水沢くんも立ち止まってしまう。
何人もの駅員さんがいて、入場規制までかかっているようだ。
な、なにかあったのかな。