キミの主導権、僕のもの

「く、クラスは別でも、ほらっ、となりのクラスだから体育たまに合同になるよっ！？」



「ハ？」



「なんでもないです。ごめんなさい」




ヒイィィ……！




怖いよ～～！




どうしてこんなに水沢くんが怒っているのかというと。




それは、クラス替えが原因なのです。





遡ること、数時間前……。




『柚子、何組だった？』




となりでサアヤちゃんとクラス表に目をとおしていると、Ｂ組のところに自分の名前を見つけた。




『Ｂ組！　サアヤちゃんは！？』




すると、サアヤちゃんは私を見ながらニコッと笑ってピースサイン。




てことは……。