キミの主導権、僕のもの





水沢くんのほうを向くと、私をじっと見つめていた彼と目が合う。




「な、なにかな?」




なんでそんなジーッとみてるの……?




「楽しそうだなって。行くの明日なのに」




フッと水沢くんが笑う。




た、たしかに行くのは明日なんだけど。




なんていうか。




「デートのことを考えるのも、楽しいというか。うれしてつい……」




えへへ、と笑いながら返すと水沢くんが急に顔を近づけてきてそのまま唇が重なる。




な、なぜ今のタイミングで……!




思わず口元を押さえながら目で訴えかける。




「今のはふつうにキミが悪いよ」




なんて、しれっと水沢くんは答えた。




わ、私が悪い……?




なんでだろう。




頭の中にハテナマークがいっぱいだ。





「明日、寝坊しないでね」



「……はいっ」




でも、水沢くんもなんだかうれしそうだしいっか。