キミの主導権、僕のもの





聞きなれないというかなんというか。




おうち以外で、学校以外で水沢くんと会うってなんか想像するだけで緊張する。




「どこに行きたいか考えておいてね」



「ぅえっ!? わ、私が決めるの?」



「無理なら僕が決めるけど」



「いやっ、わ、私が決めます…!」



「なんで敬語なの。変だね、キミ」



「えへへ、なんででしょう……」




デート。




デート、か。




楽しみだなぁ。




考えれば考えるほど妄想は膨らむ。




どこに行ったら水沢くんはたのしいかなとか。




今人気のお店はどこかなとか。




明日はなにを着てたら水沢くんにかわいいって思ってもらえるかなとか。




自然に頰がゆるむ。




帰ったらまず明日の天気を確認して、それから行きたい場所を決めて。




それからそれから……。




なんて、考えているととなりから視線を感じる。